マッスル北村



マッスル北村(マッスルきたむら 本名:北村克己 1960年10月6日生)
 [ボディビルダー/タレント]


 高校生時代は自転車とボクシングに熱中しており、競輪選手かプロボクサーになりたいと思っていた。ボディビルを本格的に始めたのは大学に入学してから。大学入試では、現役で防衛医科大学校と早稲田大学理工学部に合格したが、入学せずに浪人の道を選び、二浪して、東京大学に入学する。東大に入学後、東京大学運動会ボディビル&ウェイトリフティング部の先輩と出会い、薦められるままに関東学生選手権に出場する。しかし、筋肉質とはいえプロボクサーを目指していた55kg程度の身体では、まるで大人の中に子供が混じっているような状態で、恥ずかしさと情けなさで泣きそうだったという。しばらくすると惨めさが消え、今度は激しい怒りが湧きあげてきた。

 凄まじい執念が実り、わずか1年程で96kgまで増量、2年後の関東学生選手権を圧倒的実力で優勝。雪辱は果たしたが、既にボディビルへと傾倒していた彼は、社会人大会へとステップアップしていく。そのボディビルに対する熱中ぶりは常軌を逸したもので、本人も「筋肉を大きくする為ならば何でもやった」と自負する通り、常人から見れば奇行とも思える常識を逸脱した行為さえも何のためらいもなく実施した。

 初期の段階では、家族と一緒にとる「普通の食事」以外に、卵を20〜30個、牛乳を2〜3リットル、さらに鯖の缶詰を3缶、加えてプロテインの粉末300gを毎日摂取した。また、このような食餌を消化吸収するために、消化剤を大量に摂取した。さらに筋肉のサイズアップに効果があるとして、鶏肉をミキサーにかけペースト状にしたものを大量に摂取した。その結果、ボディビルを始めて僅か10ヶ月で40kgの体重増加に成功する。

 無謀とも思える高重量のダンベルで過酷なトレーニングに挑んだ結果、胸や腕の筋肉を断裂した事もあるが、それには怯まず、怪我が癒えるとすぐにトレーニングを再開した。また、ボディビルにおいては筋肉を目立たせるため、試合前の段階では皮下脂肪を減らすための減量を行うのが一般的とされているが、その減量をかなり過激な方法で行ったため、身体中の電解質が不足したり、低血糖症のために倒れ、救急車で病院に搬送されたことが何度もある。このようなボディビルに集中した取り組みのために、大学の授業に全く出席せず、最終的に東京大学を中退している。

 日本人ボディビルダーとしては前例がないほどのサイズを誇り、あまりの筋肉の大きさに現役時代はドーピングを疑われることもあった。また、漫画『グラップラー刃牙』の作者板垣恵介は、連載の際に登場人物の筋肉の作画の参考にするため、実際にマッスル北村に筋肉を見せてもらった。

 2000年8月3日、ボディビルの世界選手権に参加するべく脂肪を極限まで落とすために20キログラムの減量を行った結果、異常な低血糖状態となり、急性心不全を引き起こして亡くなった。死亡時の体脂肪率は3%を下回っていたと言われている。その筋肉の大きさゆえ棺も規格品サイズのものでは納まらず、あつらえた大型のものが用意された。 

 2000年8月3日死去(享年39)


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